写真家の心得・写真いろは歌留多

2006年10月17日 (火)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(1)

 いろは歌留多             北條 朔 著作
(イ) 犬猫は 横に座らせ 鳥飛ばせ 
        牛は鳴かせて 馬は走らせ
     ※  動物写真撮影の基本の基。代表的な表現。
(ロ) 論よりも 評より実践 カメラ慣れ 
        理屈を言うより コマ数を撮れ
   ※ 写真の評論よりも、カメラを使いこなせ。いかに多くの
      コマをこなしたかで勝負。
(ハ) 花嫁は 裾の広がり 気をつけて 
        後ろ姿も ほしい一枚
   ※ 金襴緞子は後ろ姿も立派です。後で喜ばれる一枚。
(ニ) 二度三度 足を運んで 視点かえ
        季節きせつで 変わる風景
   ※ 風景写真は、現場百回。季節の変わり目が狙い目。
(ホ) 星空は 秋から冬の 風物詩 
        広角レンズで 北斗七星
   ※ 秋から冬にかけては空が冴え渡り、星座も撮り応えあり。
(ヘ) 偏光を かけたつもりが 効果なし 
        スピードライトに 金属反射 
   ※ 偏光フィルターは活用が難しい。知らないと失敗する。
( ト)  遠くでも 近くの景色も ズームなら 
        自由に選べる パースぺクティブ 
   ※ ズームレンズは便利。しかし、使い方を間違えると不精
            になる。    
                                             

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2006年10月16日 (月)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(2)

(チ) 散る桜 見上げるよりも 横位置で
        風上に居て チャンスあり
   ※ カメラは横位置、舞い落ちる花びらは受けるより追え。
(リ) 理論より 数撮ることで 腕あげろ
        使うフイルム 技術に比例
   ※ 腕が上がるとフイルムの使用量も上がる。
(ヌ) ヌードには 望遠レンズ 似合わない
        絞りで決まる テクスチュア
   ※ 長玉つけて、何処を狙っているの !?
(ル) ルビーにも パールもエメも 色バック
        ダイヤモンドは 黒で決めたい
   ※ 石撮りは意外と難しい。ホリゾント選びは慎重に。
(ヲ) 尾張城 金のしゃちほこ なまこ塀
        城には城の 見どころがある
   ※ 城の写真は場所選びで決まる。一回りして、じっくり
            撮影。

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写真家の心得・・写真いろは歌留多(3)

(ワ) 和服は斜めに 腰高で
         ドレスは腕組み 足組ませ
   ※ ポーズの基本。安定するカメラアングルは腰の高さ。
(カ) 帰り道 思わぬところで チャンスあり
        残しておこう ニ、三コマ
   ※ シマッタ !! フイルムを入れ替える時間が無い。
(ヨ) 夜の街 活躍するのは 標準レンズ
        手持ちで フイルム高感度
   ※ 明るいレンズと高感度フイルムの相乗効果。
      チャンスを逃がすな !
(タ) 体育祭 チャンスを待つ間に ニ、三枚
        ズームレンズで 順光で
   ※ グッドタイミングのつもりが撮り遅れ。よくある失敗。
(レ) レンズにも 特徴がある 癖がある
        上手に使えば すべて名品
   ※ どんなレンズにも、持ち味がある。活かすも殺すも
      腕しだい。
(ソ) それからが 画面の外にある構図
        上下左右に 語る広がり
   ※ 画面の外に何がある? 画面の中から得られる情報。
     

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2006年10月14日 (土)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(4)

(ツ) 鶴と亀 節目ふしめの お祝いは
        後ろに子供 横に孫たち
   ※ お祝いの記念撮影、子供たちは後ろにならべる。
      孫は宝物。
(ネ) 寝顔から 笑顔を作る 赤子でも
        涙こぼせば これも絵になる
   ※ 笑顔の写真はいっぱいある。泣く児と地頭には勝てない。
      成長記録に欲しい一枚。
(ナ) 夏の海 中望遠で ピンホール
        首切り注意 足きり注意
   ※ 周囲の雰囲気を入れて、水平線で、首、足切るな。
      水着なら脚線美が泣くぞ ! 
(ラ) 楽な撮影 駄作が多し
        足で稼いで ズームを活かせ
   ※ 横着はダメ ! 歩きまわって傑作がある。
(ム) 無理をする 旅行計画 最初から
        重い機材に 泣いて進まず
   ※ あれも、これもは要らない。目的に合わせた機材に絞って
      無理をせず。

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2006年10月12日 (木)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(5)

(ウ) 梅は上下に 桜は横に
         山茶花 椿は葉を入れて
   ※ アパーチュアの選択は、樹木撮影の基本。
      縦位置、横位置により作品の安定性が決まる。
(ヰ) 井戸側に 苔むすみどり つるべ桶
         人を入れずに 斜光がベスト
   ※ 井戸の雰囲気は、鮮緑の苔とつるべ桶の処理で決まる。
(ノ) 乗り物は 正面横向き 斜め上
        走る列車は カーブで狙え
   ※ 乗物撮りの基本。走り行くより来たるを狙え。撮影被写体
      のドップラー効果。

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2006年10月10日 (火)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(6)

(オ) 女は三角 男は四角
        老人 子供は 眼の高さ
   ※ 女性の構図は三角形が基本。男らしさは四角で作る。
      老人や子供を撮る時は、腰を落としてカメラを下げる。
(ク) 草花は 一歩踏み込み バックを選び
        順光よりも半逆光
   ※ 近接から観察。バックの色に溶け込ますな。立体感は
      半逆光を活かせ。
(ヤ) 山は遠景 滝は下
         渓谷 湖沼は横に振れ
   ※ 遠くから見て、山の全景が分かる。滝は迎向で、渓谷
      湖沼は横位置がベスト。
(マ) 町や村 古いしきたり 色々と
        足で稼いで 元老に聞け
   ※ 礼をつくして丁寧に。下調べは必須事項。

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2006年10月 9日 (月)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(7)

(ケ) 傑作を 撮ろうとあせり 人垣を
        かきわけ出れば 頭から水
   ※ 祭りに水はつきもの。水掛祭りでカメラがオジャン!!
(フ) 富士山は 前景選んで 裾野を入れて
        水に映せば 大きさが出る
   ※ 流れるような線が魅力。湖面を上手に活かして勝ち。
(コ) 航空の 写真はシャッター ズームで勝負
        眼から離すな ファインダー
   ※ ファインダーから一度眼を離すと、撮影対象がわから
      なくなる。
(エ) 遠足は 先頭に居て チャンスあり
        列が過ぎたら また先頭へ
   ※ 同道するな。子供達の動きは、列を逆行して探せ。
(テ) テクテクと 歩いて稼ぐ 街並木
       カメラは一台 レンズは二本
   ※ カメラボデーは一台で充分。機材を持ちすぎると、疲れ
      るだけでなくチャンスを逃がす。今は標準系ズームか!

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2006年10月 7日 (土)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(8)

(ア) 雨の日は 夕暮 並木 石畳
        ローアングルで傘のうち
   ※ しっとりとした作画、雨が降ってもチャンスは多い。
(サ) 里の秋 三割空入れ ハイアングルで 
        黄色と赤に 白入れ締める
   ※ カラー写真は画面内に白色が入ると、全体が締まる。
(キ) 球技では ボールを入れて 選手追い
        両目を開けて 行く先を読め
   ※ 選手よりボールを追うとチャンスが多い。ナイスショット!!

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2006年10月 5日 (木)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(9)

(ユ) 夢に見た レンズを買って しまい込み
        一度も使わず かびを生やかす
   ※ 買ったレンズは使ってなんぼ、大事にし過ぎは無いのと
      一緒。
(メ) めでたさは 産着をたたむ 横顔に
        優しくなびく ほつれ黒髪
   ※ 洗濯した産着をたたむときに、親になった実感をあじあう。
(ミ) 魅力とは 若さはじける 皮膚の張り
        乙女の黒髪 胸の膨らみ
   ※ 目線をどう処理するかで動静が決まる。
(シ) 七・五・三 飴と足もと 気を付けて
        すました顔より 笑顔で勝負
   ※ 飴の袋は正面を向けて、下を折るな。足の形に注意 !

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2006年10月 3日 (火)

写真家の心得・・写真いろは歌留多(10)

(ヱ) 笑顔より 背景選び 色選び 
                  目線で決まる モデル撮影
   ※ 顔だけアップは邪道、目線ちょうだい!!
(ヒ) 日の出 日の入り 雲入れて 
        ススキに満月 枯野に 三日月
   ※ 朝夕、夜の雰囲気はこれで出せる。四季の定番。  
(モ) 持ち歩く カメラはいつも 腋の下 
        スナップショットは 親指で
   ※ ノーファインダー。親指でシヤッターを落とす。ストラップ
      は 短めに。          
(セ) 接写する 基本は花から昆虫へ                
        一歩踏み込み カメラを前後
   ※ オートフォーカスは当てにするな。マニュアルフォーカス  
      で自分の目を信じよう。  
(ス) スポーツは ルールを知って 両目開け 
        首を振るより 腰回せ
   ※ ルールを熟知し、ファインダー内と全景を見通す。
(ン) ンーンッ なるほど成る程 そうだったのか 理解 納得
    体得       
    

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