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2009年6月 9日 (火)

法医学リーズン《76》

(3) 焼死体の死因
   焼死という言葉からは、火傷によって身体の細胞が損壊され、身体に障害
  を起こして死亡することを連想しがちですが、実際には、焼死体の場合は、
  一酸化炭素中毒により死亡した後に焼かれたというように、他の原因により
  死亡していることが多いのです。
   焼死体の中で最も多い死因は、一酸化炭素中毒死です。一般に火災現場
  の一酸化炭素の濃度は非常に高く、数回の呼吸で死亡してしまうといわれて
  います。また、例え死亡しないまでも、一酸化炭素中毒が原因で嘔吐し、その
  嘔吐物を吸引して窒息死することもありますし、そのほかには、合成繊維や
  新建材が燃焼する過程において発生する塩素・ホスゲン・青酸などを吸って
  中毒死するものや、多量のススを吸い込んで窒息死するもの、さらには、火
  熱による神経性ショックや酸素欠乏によって死亡するものなどがあります。

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