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2009年3月26日 (木)

法医学リーズン《71》

イ 自他殺の判断
  一酸化炭素中毒死の自他殺を判断するための一般的着眼点と一応の基準
 を示しておきます。

① 施錠の状況
 ○ 自 殺
  ・ 部屋の内部から完全に施錠されているときには、自殺と考えられる。
    ただし、プッシュ式の錠や自動車のドアは、外からも施錠できるので十分
   注意しなければならない。
 ● 他 殺
  ・ 施錠されていない場合、特に逃走口と思われる出口がある場合は、他殺
   の疑いが強い。

② 外傷の有無
 ○ 自 殺
  ・ ガス自殺の場合には、外傷は見られない。
 ● 他 殺
  ・ 扼痕や絞痕などの外傷がある場合は、他殺である。

③ 現場や着衣の状況
 ○ 自 殺
  ・ 現場が整頓され、着衣に乱れがない。
 ● 他 殺
  ・ 現場が乱れ、かつ着衣等が乱れているときは、他殺の疑いが強い。

④ ガス栓やゴムホース等の状況
 ○ 自 殺
  ・ 自殺の場合、その目的を遂げるためにゴムホースなどを口にくわえたり、
   あるいは、鼻、口の近くまで引いていることが多い。
 ● 他 殺
  ・ ガス栓が閉められているときには、他殺の疑いがある。
    ただし、ガス漏れに気付き、ガス栓を閉めた後に、死亡することがあるの
   で、この点に注意する必要がある。

⑤ 指紋の状況
 ○ 自 殺
  ・ ガス栓に死者の指紋が付いているときは、自殺の疑いが強い。
 ● 他 殺
  ・ ガス栓に死者以外の指紋が残っているときは、他殺の疑いが強い。

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