« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月

2008年11月30日 (日)

法医学リーズン《59》

(4)  銃創と着衣との関係
   着衣の破損は、射入口・射出口の別を判断することや、射創と類似してい
  る刺創とを区別する上において、大いにかかわりを持っています。
   例えば、破損部の繊維が内側に向かっていたり、焦げていたり、さらには、
  炭末が付着していた場合には、その箇所が射入口であると考えられます。
  これに対して、射出口の方は、繊維が外側へ向かっている上に、繊維のこげ
  や炭末の付着がありません。そして、銃創の場合、破損部の繊維が切れて
  いるのに対し、刺創の場合は、繊維が押し広げられたようにして穴が開いて
  います。
   また、着衣の破損と身体の銃創の位置がずれているときは、弾丸が斜め
  に撃ち込まれたことを物語っており、そのことから、射撃の方向や被害者の
  位置・姿勢を知ることができます。
(5)  銃器による損傷死体の自他殺の判断
   銃創を負った死体について自他殺の別を判断するためには、銃創の形状・
  焼輪の有無などの死体所見と、射撃の方向・弾痕の所在などの現場の状況
  等を検討し、総合的に判断しなければなりませんが、一応の基準を示します
  と、次のようなものを挙げることができます。

   自他殺の別を判断する着眼点等

① 自為的に可能か否か
 ○ 自 殺
  ・ 銃創の部位や発射方法は、死亡者本人がなし得るものでなければならな
    い。
 ● 他 殺
  ・ 死亡者本人がなし得ない発射方法などの場合には、他殺である。

② 発射距離
 ○ 自 殺
  ・ 接射または至近射でなければならない。
 ● 他 殺
  ・ 近射または遠射の場合には、他殺の疑いが極めて強い。

③ 射入口の部位
 ○ 自 殺
  ・ 前額部・こめかみ・口腔内・喉頭部・心臓などの急所をねらっている。
  ・ けん銃でこめかみをねらった場合は、利き腕側のこめかみをねらっている。
 ● 他 殺
  ・ 急所以外をねらっているときは、他殺の疑いが強い。
  ・ 利き腕の反対側のこめかみをねらっている場合は、他殺の疑いが強い。

④ 発射弾の数
 ○ 自 殺
  ・ 連続自動発射の銃を使用している場合を除いて、原則として1発である。
 ● 他 殺
  ・ 2発以上の場合は他殺の疑いが強い(急所に2発以上ある場合は他殺)。

⑤ 火薬煙の付着
 ○ 自 殺
  ・ 使者の手指(足を使った場合は足の指等)に火薬煙が付着している。
 ● 他 殺
  ・ 火薬煙の付着はない。

⑥ 銃の存否
 ○ 自 殺
  ・ 銃を握っているか、または、近くにある。(ただし、犯人が犯行後握らせる
    こともある)
 ● 他 殺
  ・ 銃がない場合は他殺の疑いが強い。

※ 次回から、中毒死の解説に入ります。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年11月28日 (金)

法医学リーズン《58》

(3)  射撃距離による創傷の所見
   射撃は、弾丸を発射する位置と目的物との間の距離によって、接射・近射
  ・遠射に分けられますが、銃創の所見もその距離によって異なった所見を呈
  します。
  ア 接射による射創
    銃口を身体に接着させたり、近接させて弾丸を発射した場合には、弾丸
   とともに爆発ガスが猛烈な勢いで皮膚に当るため、射入口付近は破裂状
   に挫滅している上に、強く焼けただれ(焼輪)、火薬粉末の炭末が多数付
   着しています(煤暈)。そして、射入口は、星形の破裂創を形成し、創縁は
   挫砕され、その直径は弾丸よりも数倍大きくなります。
    このため、接射の場合には、近射や遠射の場合と異なり、射出口より射
   入口の方が大きくなっています。また、射入口の破裂と同様、射出口の破
   裂も著しく、さらに内部の組織片や骨片が押し出されていることがあります。
   そして、射創管についても、その内壁の焼けただれや破壊が著明です。
  イ 近射による射創
    近距離(1~2メートル以内)から弾丸を撃ち込んだ場合、射入口付近は
   内部へ陥没し、円形の挫滅輪を形成します。そして、挫滅輪の周囲には、
   焼輪や煤暈がつくられています。また、射創管は、組織が破壊されて出血
   し、挫滅状になっており、射出口は射入口より大きく、その形は不整で、周
   辺には小破裂が生じています。
  ウ 遠射による射創
    遠距離から撃たれた場合、射入口付近には、焼輪・煤暈がなく、射入口
   は、小さな円形の挫創を形成します。射出口は、通常、射入口より大きい
   破裂状を呈しています。また、弾丸が斜めに撃ち込まれた場合の射入口
   は、射出口よりも大きくなり、いずれが射入口か射出口か分からない形状
   を呈することがあります。
(3) 散弾銃創
   散弾銃は、一度に多数の散弾が飛び出す銃器ですから、散弾銃によって
  受けた銃創は、いわゆる単体の銃弾による創傷と違った性状を呈します。
   すなわち、創面は、一定の幅を持った円形の区域に多数の小さな銃創を
  つくっています。そして、その銃創は、中心部に密集し、外周に従って分散
  しています。ただし、射撃の距離が約2メートル以内の場合には、各散弾が
  集合して当るために1個の大きな創口を形成しています。なお、散弾の火薬
  の量が多いため、散弾銃創には焼輪・煤暈が著明に見られます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年11月26日 (水)

法医学リーズン《57》

6 銃器による創傷
  けん銃などの各種銃器による創傷(いわゆる銃創)は、銃器の種類及び射
 撃距離などの違いにより異なった性状を呈します。

 (1)  銃創の意義・種類・名称
    銃創とは、銃器から発射された弾丸による創傷をいい、射創ともいわれ
   ます。
   ア 銃創の種類
     銃創には、貫通銃創・盲管銃創・擦過銃創・反跳銃創・回旋銃創・散弾
    銃創などがあります。
   イ 銃創部等の名称
     銃創には、今まで説明した創傷とは異なった種々の特徴点があり、そ
    れには、それぞれの名称が付けられています。
      (ア) 射入口・・・弾丸が打ち込まれた部分で、通常は、円形の挫創を形成
             していますが、弾丸が発射された距離・角度の違いにより、
             異なった形状を示します(参考図ア)。
     (イ) 射創管・・・弾丸が体内を通過したためにできた創洞をいいます(参
             考図イ)。創洞部分の組織には、炭末(すす)・火薬粉末・
             油などが付着していることが多く見受けられます。
     (ウ)  射出口・・・打ち込まれた弾丸が身体から飛び出した部分をいいま
             す(参考図ウ)。形状は、射入口とほぼ同じですが、射入
             口よりも大きくなっているのが通常です。
    (エ)  挫滅輪・・・射入口及び射出口の創縁は、通常、挫滅して輪状の挫創
             を形成しており、これを挫滅輪といいます。挫滅輪は、弾丸
             の威力が強くなるに従って大きくなるといわれています。
    (オ)  焼輪・・・弾丸が発射されると、銃口からは、弾丸とともに火炎や熱気
            が噴射されるため、接射・近射した場合には、射入口付近が
            黒く焼けただれます。これを焼輪または焼暈(しょううん)とい
            います。
    (カ) 煤暈(ばいうん)・・・射入口付近に未燃焼の火薬及び炭末が付着し、
            射入口を中心とした輪状の隈取をしているものがあります。
            これを煤暈といいます。
    (キ)  汚物輪・・・弾丸に油などが付着している場合に、それが射入口付近
             に輪状に付着することがあります。これを汚物輪といいます。

Dscn086048
Dscn086149
   A 遠射   B 近射    C,D 至近射      E 銃口

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年11月24日 (月)

法医学リーズン《56》

5 鈍器・鋭器による損傷死体の自他殺の判断
  鈍器・鋭器による損傷を負った変死体について自他殺の別を判断するため
 には、これまで説明してきた上腕内側の皮下出血・いわゆる吉川線・ためらい
 創・防禦創などの有無、及び変死体が存在する現場の状況などを総合して判
 断することになりますが、次に、その他の判断材料となるものについて簡記し
 ます。

  自他殺の別着眼点

① 創傷の部位
 ○ 自 殺
  ・ 創傷の部位は、死亡者自身でつくり得る部位に限られる。
  ・ 頸部・胸部・腹部・手首などの急所についている。
 ● 他 殺
  ・ 死亡者自身で刺したり、切ったりすることが不可能、又は困難な部位にあ
    るときは他殺の疑いが強い。
  ・ 急所以外にも創傷が見受けられる。

② 利き腕と創傷の関係
 ○ 自 殺
  ・ 自殺の場合は、通常、刃物を利き腕に持ち、利き腕の反対側から利き腕
    の方向に切っている。
 ● 他 殺
  ・ 利き腕に関係なく、多種多様である。

③ 致命傷の数
 ○ 自 殺
  ・ 致命傷となる創傷は原則として一箇所である。
    (但し、まれには、頸動脈や手首を切った後、心臓を刺したものがある)
 ● 他 殺
  ・ 致命傷となる創傷が二箇所以上ある場合には他殺の疑いが極めて強い。

④ 成傷器及び創傷の種類
 ○ 自 殺
  ・ 鈍器による自殺は極めて少ない。
  ・ 千枚通しなどの無刃尖器による自殺は少ない。
  ・ 自殺の大部分は切創である。
 ● 他 殺
  ・ 鈍器による損傷(挫創・裂創)がある場合には、他殺の疑いが強い。
  ・ 割創を負ったものにも他殺が多い。

⑤ 成傷器の数
 ○ 自 殺
  ・ 通常は、ひとつの刃物を使用している。
 ● 他 殺
  ・ 二種類以上の刃物を使用している場合には、他殺の疑いが強い。

⑥ 成傷器の有無
 ○ 自 殺
  ・ 死体の創傷に相応する刃物が死体の近くに存在する。
 ● 他 殺
  ・ 成傷器となった刃物が等がなかった場合には、他殺の疑いが強い。
  
⑦ 利き腕への血液の付着
 ○ 自 殺
  ・ 利き腕に血液が付着していることが多い。
 ● 他 殺
  ・ 利き腕に血液が付着していない場合には、他殺の疑いが強い。

⑧ 着衣の損傷
 ○ 自 殺
  ・ 着衣をことさら避けている。
 ● 他 殺
  ・ 着衣の上から刺したり、切ったりしている場合には、他殺の疑いがある。

⑨ 家具等の状況
 ○ 自 殺
  ・ 家具類などに刃物による損傷がなく、現場が整然としている。
 ● 他 殺
  ・ 家具が乱れ、刃物による損傷がある場合には、他殺の疑いが強い。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年11月22日 (土)

法医学リーズン《55》

(3) 一撃多創
    一撃多創とは、1回の加害行為で2個以上の創傷ができることをいいます。
   例えば、腕を曲げている際に切りつけられたとき、創傷は、上腕部と前腕
  部に付きます(下記参考図1参照)し、両刃の凶器で攻撃を加えられた場合
  に、これを握りしめたときは、手掌指に2個の創傷ができます(下記参考図2
  参照)。
   一撃多創は、被害者の姿勢や凶器の種類を知るための資料となりますか
  ら、腕などの位置を移動させながら、各創傷を相互に関連させて検討する
  必要があります。

Dscn085947
    槍創又は銃創              両刃の刃物

(4) 内臓の損傷
   体内各臓器の損傷は、頭部損傷とともに検視上重要なものです。
   内臓が損傷しているか否かは、外表からは分かりませんが、腹部等を蹴
  られたり、殴られたりした場合には、肝臓・脾臓・腎臓・肺臓・胃・腸などが
  破裂していることがありますから、腹部に皮下出血があるとか、その部分の
  着衣に蹴られた跡の土や砂等が付着しているときなどは、内臓損傷を負っ
  ているのではないか、ということを検討しなければなりません。
   また、腹部や背部の刺創については、内臓を損傷していたり、あるいは、
  出血した血液が内部にたまって各臓器を圧迫して死に至っていることなど
  がありますので、この点についても注意しなければなりません。
(5) 創傷部の保護
   創傷を検視する場合には、創口を無理に広げたり、あるいは、指や器具
  などを不用意に突っ込んだりすることは避けなければなりません。なぜなら、
  それによって、創口を変化させたり、創洞の架橋状組織片を切ったり、ある
  いは、新たな創をつくってしまい、事後、凶器を推定する上で支障を来たす
  ことになるからです。
   また、創傷は、乾燥によって変化することがありますので、湿ったガーゼ
  などを当てて創傷部位を保護するなどの配意が必要です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月15日 (土)

神代植物公園の秋薔薇・・・(おまけ)・おまけの秋薔薇二態と名残のダリア

秋薔薇の撮影を終了し、温室横のダリア園をのぞいて見ました。
既に盛りは終わっていましたが、名残のダリアが寂しそうにちらほらと咲いていたので何となくそそられ、撮ってきました。
ついでに出口で寄せ植えを一枚・・・で終わりです。
ご高覧を有難う御座いました。

※ Nikon F6 / D700

one
Ara0105

two
Ara0101

three
Ata0803

four
Ara0107

five
Ara0108

six
Ata0806

seven
Ata0805

eight
Ara0111   

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2008年11月14日 (金)

神代植物公園の秋薔薇・・・(3)・Nikon D700 vs F6・デジタルとフイルムのコラボレーション

最後に、デジタルとフイルムについて検証してみました。
画像を比べてみても一概にどちらが良いかについては即答できませんが、私の感覚からすれば、やはり質感描写はフイルムに軍配が上がるのではないでしょうか。
同じ被写体を撮影して比べて見るのが本筋でしょうが、製品評価ではありませんのでそこまで厳密にやる必要性もないと思い、あくまでも、感覚的対比としての撮影でした。
作品としての良否はパソコン画面での解像度から差は出にくいようですが、見た目で受ける質感には違いが出るようです。
利便性や経済性からすればデジタルには及びませんが、こうと決め付けられない写真の良さは銀塩でしょう。
あとは、数値では測りきれない、人間の感性の問題だと思います。

※ ①~⑤ Nikon D700 / 24-85mm Aspherical MACRO
   ⑥~⑩ Nikon F6   / MICRO-NIKKOR 60mm RVP F 

§Nikon D700

Ata0609


Ata0505_3


Ata0610


Ata0307


Ata0302


§Nikon F6

Asa0101_2


Asa0103


Asa0105


Asa0106
   

Asa0108

| | コメント (4) | トラックバック (0)

法医学リーズン《54》

4 鈍器・鋭器による損傷死体検視上の留意事項
  鈍器及び鋭器による損傷死体を検視する上において、特に留意しなければ
 ならないことや参考となる事項について説明します。
 (1) ためらい創(逡巡創)
    頸部や手首に、致命傷となった創傷と並んで浅い創傷が何個か見受け
   られることがあります。これは、自殺の場合に見られるもので、ためらい創
   と呼ばれています。つまり、自殺の場合には、死亡者は頸部や手首をおそ
   るおそる何回か切った後に思いきり切り付けて自殺を図るためにできるも
   のです。
 (2) 防禦創
    鈍器で殴り付けられたり、鋭器で切り付けられたりした場合は、誰でもこ
   れを避けようとしたり、腕で受け止めようとしたりしますが、その際に受傷し
   た創傷を防禦創といいます。
    防禦創は、腕・手指に多く見受けられますが、浅い創が並んで付いてい
   るためらい創と異なり、不規則でしかも深い創が多く見られます。

Dscn085745
             ためらい創(逡巡創)

Dscn085846
             防 禦 創

| | コメント (0) | トラックバック (0)

法医学リーズン《53》

イ 凶器の推定
  刺創には、短刀・あいくち・ナイフなどの有刃器によるものと、千枚通し・ア
 イスピックのような無刃尖器によるものとの二種類がありますが、刺入口の
 形や性状から、その成傷器を推定することができます。
  すなわち、両刃の有刃器による刺創は、両創角が鋭くなっているのに対し、
 片刃の有刃器による刺創は、峰の部分の創角が鈍くなっています。
  また、無刃尖器の場合、皮膚の弾力によって異なった創口を呈することが
 ありますが、おおむね、下図のような形状を呈します。

      (青木ら・エッセンシャル社会法医学から)

Dscn085644
            皮膚に生ずる創口の形

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月13日 (木)

法医学リーズン《52》

(2) 割 創
   鉈や斧などの重い刃物でたたき切るようにしてできた創傷を割創といいま
  す。割創は、切創と裂創を合わせたような性質を有しています。
  ア 割創の外観は切創に類似しており、創縁は直線状で、創縁・創洞面とも
   に切創の場合と同じに正鋭で、創角も鋭くなっています。創口は切創よりも
   大きく、創洞は深く骨まで達していることが多く、頭部では、頭蓋骨を割って
   脳まで達していることもあります。
  イ 凶器の推定
    割創は、重い刃物でたたき切るようにしてできる創傷ですから、通常、鉈
   ・斧・鉞(まさかり)・日本刀が成傷器となっています。そして、鉈や日本刀の
   ように刃先の部分が長い凶器を用いた場合には、切っ先の方向が深い創
   傷を形成しています。また、斧のように刃先の部分が短い凶器の場合には
   凶器の形がそのまま創口となっていますので、創口から凶器を推測するこ
   とができることもあります。
    なお、刃が鈍い凶器の場合には、創縁が挫滅状になりますので、そのこ
   とから、凶器がどの程度鋭利なものかを推定できます。
(3) 刺 創
   刺創とは、先のとがった凶器で身体を刺してできた創傷をいいます。
   刺創は、創口が小さいために、一見、軽微な損傷に見られがちですが、創
  洞が深く、身体の深部にある大きな血管や臓器を損傷して致命傷となってい
  ることが多々ありますので、検視上注意が必要です。
   刺創は、貫通刺創と盲管刺創に分けられています。なお、刺創では、創口
  を刺入口、創洞を刺創管といい、刺器が身体を突き抜けた場合、その出口
  を刺出口と呼んでいます。
  ア 性 状
    刺創は、用いられた刺器の種類によって異なった形状等を呈しますが、
   刺入口(創口)が小さいのに対し、刺創管(創洞)が深いのが特徴です。
   そして、一般的に、創縁は切創と同様に弓形で、線状平滑になっており、
   両創縁を合わせると直線になっています。また、創角は、凶器の刃が作
   用した側は鋭く、峰の部分が作用した側はやや鈍くなっています。そして、
   刺創管の創壁は平等に平滑で、刺創管内には架橋状組織片は見当たら
   ないのが通常です。
    創面の周囲に表皮剥脱や皮下出血が見受けられることがありますが、
   これは、凶器の刃体全部が刺入されて柄が当ったためにできるものです。
    なお、短刀やあいくち等の有刃器で刺した場合、刺したときの創と抜い
   たときの創が残り、刺創と切創の双方の形状の創傷が見受けられること
   があり、これを刺切創(桜花弁状創)といいます。

Dscn085543   

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月12日 (水)

法医学リーズン《51》

3 鋭器による創傷
  法医学上、どのような物を鋭器というか、学者によってその分け方が異なっ
 ています。その一つは、鋭い刃を有する刃器(日本刀・包丁・斧・鉈など)だけ
 を鋭器とし、先のとがった刃器(やり・あいくち・錐・千枚通し・針など)を刺(尖)
 器とするものです。他の一つは、この両者を併せて鋭器と総称するものです
 が、ここでは、後者の立場に立って、切創・割創・刺創の順に説明していきま
 す。
 (1) 切 創
    切創とは、鋭い刃を持った凶器を皮膚の上に当てて、これを引き切るよ
   うに使用したときにできる創傷で、一般に、切り傷といわれているものです。
    切創の成傷器としては、日本刀・包丁・ナイフなどが代表的なものですが、
   時には、ガラス・陶磁器の破片や竹べらなども成傷器になります。
   ア 性 状
     通常、創面は笹の葉状に開き、創縁は直線状で(傷口が開いていると
    きは弓形状になっているが、傷口を閉じると直線状になっている。)、創
    角は双方とも尖鋭になっています。また、創洞は創底に向かって逆三角
    形(くさび型)を呈し、創壁は平らで、架橋状組織片も見られません。
     そして、創口の大きさに比較して創洞の浅いのが特徴です。
     なお、切創には、挫滅縁や皮下出血、表皮剥脱などを伴わないのが
    通常です。
      イ  凶器との関係
     切創は、多種多様な凶器によってできるものですから、創傷を見ただ
    けでは、その凶器が何であるかを直ちに判断することは不可能です。
     しかし、創縁の状況などから凶器の種類を推定することはできますし、
    また、創傷の部位・走り方・創洞の方向などから、被害者の姿勢や凶器
    が作用した方向などを推定することもできます。すなわち、安全カミソリ
    などの極めて薄い刃の凶器で切った場合、その多くの創縁は流線状に
    ゆがんでいますし、刃こぼれがある凶器で切った場合には、創縁が曲が
    ったり凹凸になったりしています。
     なお、後で説明する一撃多創(一回の加害行為で2個以上の創傷が
    できること)が腕にある場合には、受傷の際にその腕が曲がっていたこ
    とを推定できますし、更に下図のような弁状創や面創がある場合には、
    身体に対して凶器が斜め、あるいは横に作用したことを表しています。

Dscn085341

Dscn085442 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月10日 (月)

神代植物公園の秋薔薇・・・(2)

前回に引き続き、秋薔薇をUPです。
色々探しながら、苦労しました。良い形のものにはカメラマンが何人もで陣取り、なかなかチャンスもなく、光線状態の変化にイライラしながらの順番待ちのような状況でした。
(画像をクリックすると拡大します。拡大画像を更にクリックすると四ッ切り大に拡大します。大画面でどうぞ)。

※ Nikon D700 / 24-85mm Aspherical MACRO


Ata0602


Ata0701


Ata0208


Ata0603


Ata0410


Ata0308


Ata0402


Ata0409

⑨ 
Ata0604


Ata0110 

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2008年11月 8日 (土)

神代植物公園の秋薔薇・・・(1)

小春日和の終秋の日に都立神代植物公園へ行ってきました。
この数日、寒さが続き、霜が降りたせいか薔薇の花も痛みがひどく、絵になる綺麗なものを見つけるのに苦労しましたが、何とかそれなりのものを見つけ、久しぶりにジックリと語らってきました。
ポジとデジの競作となりましたが、ポジは現像処理中のため、今回はデジで撮ったものだけとなりました。(画像をクリックすると拡大します)

Nikon D700 / 24-85mm Aspherical MACRO


Ata0105


Ata0108


Ata0203


Ata0210
 

Ata0205


Ata0101


Ata0103


Ata0109


Ata0207


Ata0201      

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2008年11月 5日 (水)

東京ディズニーシー, ラフ・ショット・・・(4)

最終回です。今回は夜間のイベントなどを狙ってみました。
午後8時5分から始まる光のページェントでしたが、午後6時には既に場所取りが始まっていて、驚くべき状況でした。何とかほぼ中央部付近に陣取り、じっと我慢の時間を過ごし、いざ始まってみると、やはり人並みに隔てられ、経つことも禁じられていたので、この程度の画像しかゲットできませんでした。
屋内イベントもひとつぐらいは見ておこうと、一番待ち時間の少なかったシンドバットの冒険を観覧し、あとは我慢しました。
後日、条件の良いときに(余り期待はできませんが)再度挑戦を果たしたいと思います。

※ Nikon D700 / 28-300


Aua0404_2


Aua0402


Aua0403


Aua0406


Aua0408


Aua0407


Aua0405


Aua0409


Aua0410


Aua0401

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2008年11月 2日 (日)

東京ディズニーシー, ラフ・ショット・・・(3)

今回は屋外アトラクション昼の部をまとめてみました。
黒い雲の垂れこめる中、近付くことも困難で、かなりの距離を余儀なくされ、レンズもズーム限界まで引っ張り、手振れとの戦いに終始した苦しい撮影となりました。
①の観客のように2時間も前から場所取りする姿にも驚きましたが、それでは余りにも時間が勿体ないので諦め、他の撮影に使った次第です。
確かに、夢があり、色彩の美しさにも納得するものがあり、キャラクターや出演者の独特の魅力や練れた演技が素晴らしく、ディズニー・ファンの真髄が分かったのが一番の収穫だったでしょうか!

※ Nikon D700 / 28-300mm



Aua0301


Aua0302


Aua0303


Aua0305


Aua0304


Aua0306


Aua0307


Aua0308


Aua0309


Aua0311   

   

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »