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2008年9月

2008年9月30日 (火)

法医学リーズン《50》

(4)  裂 創
   裂創とは、鈍器が強く作用したことにより、皮膚及び皮下組織が過度に
  伸展されて裂けてできた創傷をいいます。
   裂創は、鉄棒や丸太などで殴られた場合や列車や自動車ではねられた
  場合などに見られる創傷です。
  ア 性 状
    裂創の創縁は、通常の場合不整ですが、皮下組織の少ないところでは
   平滑直線状で切創のように見えることがあります。そして、創口は、皮膚
   の割線の方向や筋肉の走り方と一致していることが多く、創角は破裂状
   を呈しています。また、創壁は著しく不規則で、創洞には架橋状組織片が
   見受けられます。
    なお、鉄棒や丸太などで殴られたような場合の裂創は、挫裂創のような
   形状を示すことがありますが、この場合には、通常、その周囲に表皮剥
   脱や皮下出血が見られます。
    これに対して、自動車事故や列車事故などの際に見られる、いわゆる
   伸展創の場合には、表皮剥脱・皮下出血が見受けられないのが特徴で
   す。
  イ 凶器の推定
    伸展創の場合には、創傷の部分に鈍器が作用していませんので、創
   傷から凶器を推定することはできませんが、挫裂創の場合には、時々、
   表皮剥脱及び皮下出血の形状から凶器の種類・形状を知ることができ
   ます。

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2008年9月16日 (火)

ちょっと珍しい秋の花

ようやく、ゲリラ豪雨も落ち着き、朝夕はめっきり秋らしくなってきました。
今回は、都下のあちこちを廻りながら、日頃、あまり目にしない、ちょっと珍しい花が撮れたのでUPしました。
最近は、加齢と共に体力の低下を感じ、Nikon F6にレンズ2本を持ち歩くのが精一杯となり、一日撮り歩いてくると疲れが出るようになりました。
まあ、ゆっくりとマイペースで仕事に趣味に勤しみたいと思っております。

Nikon F6 / AF MICRO-NIKKOR 60mm / AF NIKKOR 24-85mm
    RVP 100 / RDP Ⅲ

one
J01020
 オランダセンニチ

two
O01020
 チンネベリーセンナ

three
N01011
 ソバナ

four
O01003
 マルバタバコ

five
N01016_2
 モモイロヒルザキツキミソウ

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2008年9月 8日 (月)

法医学リーズン《49》

(3) 挫 創
   挫創とは、鈍器で打ち、あるいは圧しつぶすように強く作用し、皮膚や皮
  下組織が挫滅されてできた創傷のことで、打撲創ともいいます。
   挫創は、角材や鉄棒などで殴られたり、高所から転落したりした場合など
  に、皮膚と骨との間の脂肪組織や筋肉などが少ない箇所に起こりやすいも
  ので、その大部分は、他為的あるいは転落や交通事故などによることが多
  く、自分で殴ってできたものはほとんどありません。
  ア 性 状
    挫創の創面は、一般的に凹凸状の不整な形を呈しており、創縁も、押し
   つぶされたようなジグザグ状になっています。創口が小さくても、創洞は、
   大きくえぐられたような状態になっています。
    そして、創洞には、筋肉・血管・神経などの一部が切れずに残って橋を
   架けたような状態(架橋状組織片)になっているのが数多く見受けられま
   す。
    また、挫創の周囲には、通常、皮下出血及び表皮剥脱を伴っています。
    なお、挫創と裂創(次項参照)との中間に当る創傷が数多く見受けられま
   すが、これを挫裂創と呼んでいます。
  イ 凶器の推定
    不整な挫創の創面を見れば、その部分に鈍器が強く作用した、というこ
   とはすぐに分かりますが、その鈍器が何であるかということまでは分かりま
   せん。しかし、鈍器が最初に当った部分には、その鈍器に似た形状の表
   皮剥脱・皮下出血が残る場合もありますので、その形状から凶器を推定
   することができることもあります。
   

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2008年9月 2日 (火)

雨の合間に・・・早咲きの秋

毎日、毎日よく降る雨、それもゲリラ豪雨とか!
ほんの束の間の晴れ間に誘われ、コンデジを持って歩いてみたら、何とすでにちまたは秋の花が誇らしげに咲いているではありませんか。
今年の秋は短いような気がします。紅葉も早いかも知れませんね。
芸術の秋を謳歌する暇はあるのかなー┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

one
Q01118

two
K01008

three
J01014

four
J01019

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2008年9月 1日 (月)

法医学リーズン《48》

(2) 表皮剥脱(ひょうひはくだつ)
   表皮剥脱とは、鈍器によって身体を打撲・圧迫・擦過した場合、表皮がは
  がれ、その下にある赤い真皮が露出した状態の損傷をいい、一般には擦過
  傷と呼ばれている損傷のことです。
   表皮剥脱は、外力が弱いときは単独で存在しますが、通常は、皮下出血や
  挫創などと同時に存在します。そして、皮下出血を伴っている表皮剥脱は、
  生存中に受傷した損傷であることを意味します。
  ア 形 状
    表皮剥脱は、通常の場合、鈍器が最初に当った箇所に強く現れ、鈍器が
   作用した方向に向かって線状の擦り傷になっているので、そのことから、鈍
   器が作用した方向を知ることができます。
    なお、角のある鈍器が作用した場合には、その角の部分が当った箇所に
   は、鍵形の表皮剥脱ができます。また、時には、剥離した表皮が弁状に片
   側にめくれていることがありますが、このことから参考図のように鈍器が作
   用した方向を知ることができます。
  イ 革皮様化
    表皮剥脱の部分は時間の経過とともに乾燥し、次第に革皮様化して暗褐
   色に変色していきます。
  ウ 検視上特に注意を要する表皮剥脱
    皮下出血の場合と同様、表皮剥脱の傷だけで人が死に至るようなことは
   ありませんが、頭部に表皮剥脱が存在する場合には、その内部に致命傷
   となる損傷を伴っていることがあります。また、表皮剥脱の形状や土砂など
   の付着物から凶器を推定することができる場合もあります。
    ですから、検視に当っては、表皮剥脱を軽視することはできません。特に、
   顔面及び頸部にあるいわゆる吉川線は、犯罪性を表しているものといえま
   すから、検視上の重要なポイントとなります。

Dscn085240
    (弁  状  の 傷)

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