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2008年9月 8日 (月)

法医学リーズン《49》

(3) 挫 創
   挫創とは、鈍器で打ち、あるいは圧しつぶすように強く作用し、皮膚や皮
  下組織が挫滅されてできた創傷のことで、打撲創ともいいます。
   挫創は、角材や鉄棒などで殴られたり、高所から転落したりした場合など
  に、皮膚と骨との間の脂肪組織や筋肉などが少ない箇所に起こりやすいも
  ので、その大部分は、他為的あるいは転落や交通事故などによることが多
  く、自分で殴ってできたものはほとんどありません。
  ア 性 状
    挫創の創面は、一般的に凹凸状の不整な形を呈しており、創縁も、押し
   つぶされたようなジグザグ状になっています。創口が小さくても、創洞は、
   大きくえぐられたような状態になっています。
    そして、創洞には、筋肉・血管・神経などの一部が切れずに残って橋を
   架けたような状態(架橋状組織片)になっているのが数多く見受けられま
   す。
    また、挫創の周囲には、通常、皮下出血及び表皮剥脱を伴っています。
    なお、挫創と裂創(次項参照)との中間に当る創傷が数多く見受けられま
   すが、これを挫裂創と呼んでいます。
  イ 凶器の推定
    不整な挫創の創面を見れば、その部分に鈍器が強く作用した、というこ
   とはすぐに分かりますが、その鈍器が何であるかということまでは分かりま
   せん。しかし、鈍器が最初に当った部分には、その鈍器に似た形状の表
   皮剥脱・皮下出血が残る場合もありますので、その形状から凶器を推定
   することができることもあります。
   

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コメント

拳などで殴られて出来る青あざ(アオタン)などがそうですね。

弁慶の泣き所、脛に痣ができるほど何かにぶつかったときは、涙が出そうな位に痛いものです。

それが、人的に加えられたとしたら、想像するだけでも恐ろしいことです。

投稿: 花と風景 | 2008年9月 8日 (月) 16時57分

impact 花と風景さん
刃物で切られるより、内部のダメージが大きいことがあり、なかなか難しいものなんです。
意識のある人なら事情も聞けますが、仏さんは、自分がどういう目にあったのか、どう説明して良いのか分からず、なかなか喋ってくれないんですって!

投稿: isoxp | 2008年9月 8日 (月) 21時13分

踏んだり蹴ったりで死ぬこともあるんでしょうね。

中・高校生がオヤジを襲って殺した、なんて報道をみたことがありますが、脳挫傷以外でも死ぬことがあるんですか?

内臓破裂というのもあるんでしょうね。

やたらと殺人事件で怖い世の中です。

投稿: 田吾作 | 2008年9月 9日 (火) 01時08分

impact 田吾作さん
最近は安心して外を歩けません。体感治安は如何ばかりなものか。
鈍器による傷は怖いです。外傷は目立たず、内部は大きな損傷を受けていることが殆どです。また、それも時間が経過してから、結果が出てきます。

踏んだり蹴ったりの暴行を受けた場合に一番危険なのは、肝臓の破裂です。これは死に直結する障害で、しかも、外からは発見しにくいため、手遅れとなることが多いのです。

投稿: isoxp | 2008年9月 9日 (火) 09時23分

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