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2008年6月 1日 (日)

法医学リーズン《36》

5   溺 死
  一般的に溺死といえば、海や川などでおぼれ死ぬことを連想しますが、決し
 てそれだけでなく、水その他の液体が気道内に入り、その液体によって気道
 が閉塞されて窒息死することすべてをいいます。
  例えば、泥酔者がわずかな水たまりに顔を突っ込んで死亡したり、精神錯乱
 者が洗面器内に顔を突っ込んで死亡したり、あるいは、工場において、重油槽
 に落ち込んで事故死したりすることがありますが、これなども溺死です。
  また、特異な例としては、子供の水泳の練習をプールサイドで見ていた母親
 が、プールから飛びはねてきた水を気管に吸い込み溺死した例もあります。
 しかし、溺死の代表的なものは、やはり、全身が水中にあって窒息死すること、
 すなわち、水死体ですから、これからの説明も水死体を中心とします。
 (1)   溺死の経過
    溺死は次のような段階を経て死に至るとされています。
  ア  前駆期
     冷たい水に触れることにより反射的に呼気運動を行いますが、水がわ
    ずかでも気道内に入ると、本能的に呼吸を停止します。そして、その時間
    は、約30秒から1分ぐらいと言われています。
  イ  呼吸困難期
     前駆期の呼吸停止が続くと、血中の一酸化炭素が多くなり、これが呼吸
    中枢を刺激して呼気性の呼吸促迫を起こします。
     ついで、けいれんを伴う呼気性の呼吸促迫を起こし、呼吸困難症状を呈
    します。この時間は約1分から2分間くらいです。
  ウ  失神期
     次第に意識がなくなって身体にけいれんが起こり、瞳孔が散大して、反
    射機能を消失します。
  エ  呼吸休止期
     けいれんが止まり、呼吸運動も一時的に休止します。
  オ  終末呼吸期
     しばらく間隔をおいて、深い吸気性の運動が起こりますが、その運動は
    次第に弱くなり、ついには死亡してしまいます。
    以上のような経過は、一般的な窒息死の経過とほぼ同じであり、その死因
   が窒息死によるものであることを示しています。
    ところが、同じように水に入ったり、水を浴びたりして死亡する者の中には、
   その死因が窒息でないものもあります。それは、水浴死と呼ばれているもの
   です。すなわち、冷たい水の中に急に身体を入れると、体表の血管が収縮
   して血圧が急激に上昇するために、ショック又は急性心不全を起こし死亡す
   るものです。これは、いわゆる急死であり窒息死とは異なりますので、ここで
   は説明を省略します。

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コメント

溺死,
簡単に言うと水に溺れて死ぬこと。
しかし、その中には色々な分野に分かれて行くのですね。

私は昨夜、アルコールに溺れていましたが、先ほど生還致しました。
いやーー
昨日は天気も良かったし、暑かったので三鳥ーの酢ー派ー銅鑼伊が最高でした。

投稿: 那須の浮雲 | 2008年6月 2日 (月) 06時35分

impact ヤクシンさん
久しぶりに東京も青空でした。
一口に溺死といっても、まあ、色々あらぁなー、というところでしょうか。
アルコールは蒸発が早いから溺死できないかも!?
まして、スーパードライではね~

投稿: イソップ | 2008年6月 2日 (月) 06時52分

溺死ですか。
釣り師の与太郎は絶対に避けたい死に方ですね。
〔酸素欠乏症〕の田吾作は陸にいても喘いでいます。

投稿: 田吾作 | 2008年6月 3日 (火) 05時00分

田吾作さん、鮎も大漁だと鮎の中に飲み込まれてしまいます。
鮎に溺れないように、適当な数を釣り上げたら引き上げるべきでしょう。

イソップさんは何匹ですか?
私は3匹位で結構です。

釣果をお待ちしております。

投稿: 那須の浮雲 | 2008年6月 3日 (火) 05時44分

impact 田吾作さん
大丈夫、まだまだ、お迎えは来ません。
素晴らしい生活環境と素敵な仲間たち、これから一旗も二旗も揚げてください。


impact ヤクシンさん
鮎はどう料理しても美味しいですが、私は塩焼きが好きです。
魚には、目のないイソップですから、欲張って5匹ほどお願いしてもいいですかねー・・・ヤクシンさんからも宜しくお伝え下さい。

投稿: イソップ | 2008年6月 3日 (火) 12時20分

了解しました。

お二人とも小食ですね。
東京の友人ですが、50匹ぐらい食べた人がいます。

申し込みのあった数だけは釣ります。


                      田吾作

投稿: 田吾作 | 2008年6月 3日 (火) 15時47分

impact 田吾作さん
あっハハハハ、わざわざご丁寧にご返事を有難う御座います。
私は、欲張って、最低5匹としました。
本当は、50匹も60匹も欲しいんですが、余り、無理を云って田吾作さんの心臓に悪いと申し訳ないので遠慮したんです。

鮎釣りも楽しみの一つでしょうから、体調を考えながら適度にしてくださいよ。

そのうち、どうしても一度、愛車のスカイラインを駆ってお邪魔しなければなりませんねー。。。東京から何Kmあるのかなー・・・

投稿: イソップ | 2008年6月 3日 (火) 16時07分

イソップさん。
田吾作亭に来るときは私も誘って下さいよ。
私は一人住まい。
部屋は余っています。
止まるには不自由させません。

投稿: 那須の浮雲 | 2008年6月 3日 (火) 18時50分

impact ヤクシンさん
勿論ですよ。田吾作さんと私だけでは、歯の抜けた下駄のようなものになってしまいます。
是非是非、一緒にやりましょう。ひとばん寝ずに写真談義というのもおつなものですよね。

投稿: イソップ | 2008年6月 3日 (火) 20時35分

よし来た。

アユは7月過ぎになると美味くなります。
食べてくれる人がいると、与太郎の腕が鳴ります。

投稿: 田吾作 | 2008年6月 4日 (水) 03時49分

田吾作さん、張り切り過ぎないようお願いしますよ。
7月でしたら、私は、20・21・22日が、私の休日。
その日の何処かね合わせて頂ければ、イソップさんを観光案内も請け合えるかと思います。
皆で撮影会も開きませんか?

投稿: 那須の浮雲 | 2008年6月 4日 (水) 09時08分

impact 田吾作さん
田吾作さんが、身体を張って獲った鮎を食するなんて、夢みたいな話ですね。
張り切りすぎてくれぐれも無理をなさいませんように!!


impact ヤクシンさん
ご高配を賜り、有難う御座います。
撮影会もいいですね。
私のほうは、予定は、未定にして、決定にあらず・・・?で、調整がでまますか、どうかです。

投稿: イソップ | 2008年6月 4日 (水) 12時23分

何々 鮎サミットですか
いいな~
三人で会えるといいですね
近くなら私も邪魔したい気持ちですよ
それと撮影会 話に花が咲くことでしょうね

投稿: Tulip | 2008年6月 4日 (水) 20時47分

impact Tulipさん、こんばんは
そうなんですよ。老人3人でどんなことになりますのやら・・・
ただ、私はまだ調整中です。実現すると良いのですが。
ぜひ、ブログで参加してくださいよ!

投稿: イソップ | 2008年6月 4日 (水) 21時08分

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